舌癌の治療費について
舌癌のブログ、闘病記を続けていると色々な質問を頂きます。
今回は、
「舌癌の治療費っていくらくらいですか?」
と言うご質問にお答えしようと思います。
舌癌になってしまった場合、舌癌の治療法としては外科的な手術が多いと思います。
白板症や(上皮)異形成などで比較的軽度の場合は、経過観察の場合もあるかもしれません。
経過観察の場合は、「自然治癒の可能性が考えられる」場合でしょう。
手術の場合は、以前「舌癌の入院費について」でお知らせしました。
リンクをはっておきますので、手術費用、入院費用についての詳細はこちらをご覧ください。
なお、別窓で開くようにしていますので、ご安心ください。
「舌癌の治療費」となると、手術費、入院費のほかに、事前検査費、通院費などが入ってきます。
それぞれについて、お知らせします。
いずれにしても、「舌癌が治るまで」としたらいつの時点で「治った」と捉えていいのか私自身、分かりません。
手術が終わって、退院した時なのか?
手術後最初の検査が終わった時なのか?
手術から5年後なのか?10年後なのか?
そこで、私の場合を例に、入院前、入院中、退院後と言う分け方でお知らせしたいと思います。
入院前
入院前にかかる費用と言ったら、検査費用です。
舌癌の検査、舌癌の疑いがある時の検査と言ったら、色々あります。
まずは、触診検査、目視検査。
医者が見て、触って検査します。
主に、色の変化などを見ているようです。舌癌はまず表面的になるみたいです。
あとは、舌の内部の場合しこりがないか。これはいきなり舌内部に癌ができた場合と、癌が進行して表面だけでなく内部まで浸食している場合の検査と思われます。
これらは通常1000円以下です。
こちらでも紹介しました。
私の場合は、1回210円とか510円とか660円とかです。
初めての場合、初診料がかかるので、その分高くなると思います。
初診料は病院ごとに違うのですが、通常はトータルで2000円は行かないでしょう。
舌癌だと思われる場合の検査は結構色々あります。
CT検査 10,650円
エコー検査 3,240円
生体病理検査 6,320円
※いずれも病院によって金額は異なると思われます。
上記は私の場合の例です。
最後の「生体病理検査」とは、舌の一部(患部)を切り取って病理検査に出すのです。
舌に麻酔の注射を何度も打って、メスなどでレモンの種大の大きさ舌を切り取ります。
麻酔のおかげで痛みは全くないのですが、
口の中でメスやはさみの音がカチャカチャ聞こえてとても怖いです。
場合によっては、MRI検査があるかもしれません。
MRI検査の費用は約1万円だったと思います。
入院中
入院中は、手術と入院費用が主だと思います。入院費の中には食事代も入っています。
手術と入院費は、高額医療費の申請などをしたら、概ね10万円くらいです。
入院期間は約3週間でした。
通常6人部屋とか8人部屋などだと思います。
4人部屋や2人部屋、個室などにしたら別途、差額ベッド代がかかります。
これも病院によって違いますし、部屋によっても違います。
最低で約10万円。差額ベッド代などを考慮したら約20万円とお考えください。
あとは、入院のための品物の準備費用です。
パジャマを買ったり、洗面器やスリッパを買うことになると思います。
ナンダカンダで数万円はかかります。
コップや洗面器は、できるだけ100円ショップなどで済ませて安く仕上げましょう。
入院中のものにかっこつけても何もいいことありません。
私の場合は、退院間際に内視鏡検査がありました。
内視鏡検査 9,320円
舌癌になった訳ですから、消化器系全部が癌になっている可能性が考えられます。
口の中は散々見たと思いますので、のど、食堂、胃、十二指腸と上から胃の出口辺りまでをカメラで目視検査をするのです。
正常組織か、癌化している細胞かは目視だけでは範囲が広いので、細胞に着色して検査します。
その薬液がとんでもなく具合を悪くします。
私には合わなかったようです。
ちなみに、舌癌での入院中の食事はほとんど液体でした。
ほとんど食べられませんからね。これがつらかったです。
退院後
退院後は、退院して2~3か月は2週間おきくらいに検査に行きます。
これは目視検査、触診検査なので痛くもかゆくもありません。
こういったい検査の費用は、210円とか、510円とかそのくらいです。
ただし、2週間に1回程度あるので会社や学校がある方はその度に抜け出す必要があります。
会社や学校の理解がないと難しいでしょう。
これで終わりといえば、終わりなのですが、いつになったら「舌癌の治療は終わりです。」と言う状態なのかはわかりません。
ステージⅢ以降の方は、転移の心配をしないといけないでしょう。
ステージ0でもⅠでもⅡでももちろん、転移の心配はします。
リンパ節への転移していたら舌だけでは済みません。
肺も、肝臓も、全身どこでも癌が再発する可能性が出てくるわけですので。
そういった意味で、検査は継続して行くことになると思います。
年に1度くらいは胃カメラ(内視鏡検査)をすることになるでしょう。
触診などの検査はそのうち、1か月に1度、3か月に1度、半年に1度などと間隔が伸びていきます。
間隔が長くなる程かえって検査を忘れてしまいそうになりますが、行き続ける必要があります。
中々総額は算出しづらいですが、概ね30万円~50万円程度ではないでしょうか。
期間に定めはありませんが、私はなんとなく5年と言うのを意識しています。
「5年後生存率」などの言葉があるからかもしれません。
医者からは何か言われたわけではありません。
あくまで私の個人的な考えです。
私の場合、手術を2回受けています。
最後の手術から2年が経過しました。
でも、2回目の手術でガタガタになった舌のトリミング手術を受けるかもしれません。
これは、舌の形を整えると言うか、ガタガタになった部分を調整のために切る手術です。
これまた全身麻酔なので、大事です。
でも入院期間は1週間程度みたいです。
費用は今後もかかるようなので、終わりはまだまだ見えません。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません