口内炎と舌癌の見分け方る5つの方法
もし自分が知らない間に舌癌だったら!?
そんなことがないように、知識として口内炎と舌癌の見分け方を知っておきたいものです。
2013年12月の甘利明衆議院議員のサイトでも発表されましたが、甘利大臣も自分が舌癌だと告知された時それまで気付かなかったといいます。
(衆議院議員甘利明国会レポートより https://www.amari-akira.com/diet/2013/diet279.html)
確かに、舌癌は一般的にあまり馴染みがありません。
経験者ならいざ知らず、未経験の場合は違いを知る由もありません。
ここでは判断方法をお知らせしたいと思います。
3週間以上治らない
口内炎の場合
口内炎は、痛くても、大きくても2~3週間程度すれば治ってしまいます。時間の経過と共に状態が改善していればほぼ大丈夫と言えます。口内炎の場合は、「ケナログ」など口内炎の薬を塗りましょう。
歯磨きをして、口の中を清潔にした状態で厚めに塗り、ガーゼで押さえます。
気持ち悪いですが、30分から1時間置いておいて下さい。
夜ならば寝る前に塗って寝てしまいましょう。
この場合はガーゼは要りません。あると口の中が気になって寝られないと思いますし、寝ている間に喉につまってしまう可能性があります。
舌癌の場合
舌癌の場合は、3週間程度では治りません。治らないのも治らないのですが、時間経過と共に状態が改善して行きません。
言うならば「安定して状態が悪い」です。
舌癌はそれ自体痛くないこともありますが傷などあると、細胞の変異がありくっつかなくなっていたり、くっつくのに時間がかかります。
舌および舌の周辺にできる
口内炎の場合
舌に口内炎ができることは少ないです。もちろん舌にもできるので舌にできたから即舌癌と言う判断は間違っています。
口内炎の場合、唇の裏や口元付近にできることが多いです。その理由は噛んだところが炎症を起こしているからです。
何かを食べた時に口の中や舌をケガした場合は、口内炎になることがあります。
舌癌の場合
舌癌の場合は、多くが舌の側面、縁の部分にできます。舌の内部に癌が出来、表から全く見えないケースは比較的少ないので、みていろなど異常があれば、舌癌を疑いましょう。
舌癌は舌にできるから舌癌で、舌の付け根にできれば口腔底癌です。喉のあたりにできれば咽頭癌。部位が変わるので名称が変わるだけです。口内炎ができやすい唇の裏にもできるので、いつもと違う口内炎だったら注意しましょう。
色が白くはっきりしている
口内炎の場合
口内炎の場合、(特に傷が原因でできた場合は)傷部分が白くなります。周囲も白くなったりピンク色になったりしますが、範囲がしっかりしていて分かりやすいです。
舌癌の場合
舌癌の場合、比較的範囲が広いです。どこからどこまでが正常で、どこからが癌かはわかりにくいです。
これが白板症と赤板症の両方が発症している状態です。白くなっている範囲もあいまいで、赤くただれている範囲もあいまいです。
舌中央の白い部分は口内炎の様な状態ですが、口内炎と比べてエッジ(縁)があいまいです。
白く取れないものがある(白板症)
口内炎の場合
舌の側面が白くなることはありません。白くなるとしたら口内炎の患部だけなので、いわば「点」です。
舌癌の場合
舌の側面に白い部分が現れることがあります。これはいわば「面」です。比較的広い範囲で白いものがついていることがあります。それは白板症かもしれません。白板症は舌癌ではありませんが、白板症が将来的に癌に発展することがあります。
手術で取り除く方が良いと勧める医者もいます。医者によっては経過監査をして、白い範囲が成長していない場合(広くならない場合)は、そのまま経過観察とする場合もあります。
自然になくなる場合もあります。個人の判断ではなく、医者に診てもらうのがいいと思います。
部分的ではなく広いエリアで荒れている
口内炎の場合
口内炎の場合は、エリアが比較的狭いです。傷があればそこから数mm程度が白くなります。
舌癌の場合
舌癌の場合、荒れているエリアが広くなることが多いです。
まとめ
口内炎は比較的狭い範囲で患部がはっきりしています。
舌癌は広い範囲になることが多く、どこからどこまでが患部か見分けにくいです。医者も手術の場合などは薬品で染色して確認するほどです。
舌の側面に白いものが付いているようになって、こすっても取れない場合は白板症かもしれません。
白板症は癌ではありませんが、癌に発展することがあります。
口の中の異常を感じたら口腔外科に見て頂きましょう。
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