【舌癌入院10日目】お医者さんにお願いしたいことがあります
入院している時って色々と制限があります。
どれだけ何をしてもらってもストレスは避けられないです。
そんなときほど見えてしまうのです。
このブログを現在医者をされている方、もしくはこれから医者を目指す方が見られているとしたら、ぜひお願いしたいことがあります。
そもそも入院すると言うことは舌癌でなくても起こりえます。
全ての入院患者はやっぱりストレスを抱えることになると思います。
特別な条件や理由のある方以外は確実でしょう。
病気を見て人を見ない先生
医者だとしたら、患者の病気やケガを治そうと思ってくれるのではないでしょうか。
これは患者としてもありがたいです。
ところが、複数の先生に診てもらっていると、その先生の性格と言うか、性質と言うか、考えの様なものが伝わってくるようになります。
私の場合、舌癌での入院も3度目なので、ある程度の工程が想像つく分、少しだけ心に余裕があります。
次に何があると知っているわけですので。
主治医の先生は本当にいい先生です。
本当に病気も人も見てくれています。
具体的には、口の中を洗ったりする場合も一定の時間で「休憩」のタイミングをくれるんです。
処置している時にご自身も無意識に息を止めていたりするのでしょう。
必要以上に長い時間洗い続けたりしません。
人間誰だって呼吸をしますので、どこかで息継ぎのタイミングを準備してくれるのです。
もしかしら、無意識かもしれません。
でも、それだけこちらのことを気遣ってくれているからだと思います。
別の先生は残念ですが、物足りないです。
傷を見るけど人は見ていない感じです。
抜糸の際なども見ているのは「糸」だけです。
糸を切ることに集中しているのが患者の私にもすごく伝わります。
休憩なく糸を切り続けると、糸を切っている間中、患者は口を大きく開けているわけですので、呼吸も止めているし、口だって普通の状態じゃないのです。
その状態がずっと続くとやっぱりしんどいです。
しかも、はさみの先の糸しか見ていないので、手元の柄の部分で唇を挟んだりします。
手術の時にできた唇の小さな傷が治り始めたところに新しく傷を入れられてしまいました。
そして言ったことは「ああ、切れない。」
いやいやいやいや。
あなたが切れないのは糸のせいでも舌のせいでもなく、手元の柄の部分で私の唇を挟んでいるからです!
唇挟んでいたら「パチン」ができるわけないじゃん!
完全に糸に集中しているのでしょう。
それでも、しっかりやってくれているので、患者としては文句は言いません。
医療行為と言うのは誰にでもできる事ではありませんので。
でも、口の中を洗うとき、ノズル状の物から水が出るとき、ずーーーっと洗ってたら息ができないから誰でも苦しいよ。
私は最近の検査で分かったのですが、一般の人の肺活量の2倍くらいあるようです。
息を止めていられる時間が長いのです。
潜水のまま25m息継ぎなしで行けるくらいです。
頑張れば50mも息継ぎなしで行けます。
そんな私でも息が続かない程長い時間連続作業と言うのは、ほとんどの人が苦しいはず。
しかも(まだある^^;)、口の中に水が入ったまま次の工程に進もうとしたり・・・
人はそんなに息は止めていられないよ。
まさに傷を見ているのだけれど、人のことは考えてない・・・と言うかそういう余裕はないのだと感じます。
当然、医療において私がその先生に優っているなんてこれっポッチも思っていません。
私⇒素人、先生⇒医者、ですので。
ただ、余裕のなさや、気にしていないことなどは患者にはすごく伝わります。
これは行っている行為が「単なる作業」になっているからです。
お医者さんとは忙しいのでしょう。
朝早くから夜遅くまで働いておられるのは知っています。
いつでもおられるので、休みがあるかどうか、こっちが心配になるほどです。
でも、目の前に人間がいるので「うっかりした」は文字通り命取りです。
ぜひ、出来る範囲で良いので少し周囲も見てほしいです。
よろしくお願いします。
あー痛かった。新しい傷ができちゃった。
しかも、苦しかった。口を洗っている水も飲んじゃったし・・・
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