舌に歯が当たると舌癌になるのか

2019年1月7日予防, 判断, 噛む, 舌癌, 診断

舌癌と言えばあまり馴染みがないせいか、私が舌癌になったというと、いたずらに不安になる人もいます。

そのため、予防法をよく聞かれます。

「舌に歯が当たると舌癌になるのか」と言うのをよく聞かれます。

私は医者ではありませんので、専門ではありませんが、病院の先生から言われたことがあるのでシェアしておきたいと思います。

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舌癌の原因

舌癌の原因とされているものは、主に以下です。

 

酒、たばこ、疲れ、外的刺激、放射線

 

酒、たばこ

酒、たばこは一般的な癌の原因とされているものです。

舌癌の原因たばこ

酒、たばこが舌に触れたら癌になるわけではありません。あくまで過剰な酒、たばこは全ての癌の原因とされているためです。

癌は「環境」です。「癌になりやすい環境」にならないようにする意味で過剰な酒、たばこは避けましょう。

たしなむ程度ならば問題ありません。

 

疲れ

疲れは免疫力を低下させます。癌は本来誰の身体でも常に作られるものですが、通常は自然となくなります。その理由の人つが免疫力です。免疫力の低下は、万病の元となります。舌癌もその一つとなります。

舌癌の原因疲れ

 

外的刺激

この「外的刺激」と言う物の一つが、「歯で噛んでいる」と言うことです。癌は遺伝子の異常です。細胞を傷つけ続けると癌化するといわれています。そういった意味で、日々噛んでいると癌になる可能性はあります。

舌癌の原因噛む

しかし、日々噛んでいたら何%くらいの確率で癌になるか、と言うデータはありません。そもそもどれくらいの人が日々舌を噛んでいるかデータを取りようがありませんので、データそのものが存在しないと思います。

ある歯科医は、「私の知る限り見たことがありません。」と答え、ある口腔外科医は「感覚では分かるけど、数字にするには裏付けとなるデータがない。」と答えました。

 

 

似たもので、「ひげをそる時にカミソリで傷つけ続けると癌になる」と言われていますが、これも傷つけ続けた場合に癌になったケースと、癌にならなかったケースの統計を取ることは不可能でしょう。これと同様と考えられます。

 

しかし、刺激がない方が良いのは当たり前です。

虫歯から歯の一部が鋭利になり、噛み続けている場合など歯医者に行って角を落としてもらいましょう。

もちろん、歯の治療もした方が(癌のことを考えなくても)安心です。

 

虫歯に詰めた詰め物(歯科医は「インレー」と呼びます)が出っ張っている場合も同様です。

費用は虫歯治療とほぼ変わりません。角を落とすだけなら安いくらいです。

病院に行くという少しの手間と少しのお金で安心が手に入るなら悪い話ではないと思います。

 

放射線

放射線は癌を誘発します。核も含めて細胞を通過するからです。しかし、放射線自体自然界にも多く存在します。

通常量を浴びたからと言って即発がんするわけではありません。

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身体の中でも日々癌は出来ては消えています。癌になるには、細胞の核に異常が現れること、癌抑制細胞が何らかの理由で機能しないこと、など複数の原因が重なって癌になります。

チェルノブイリで放射線を浴び続けて働いていた人も、全ての人が即癌を発症した訳ではなく何年も、何十年も経過した後発症した人、癌になっていない人など色々です。個人差があると言えます。

 

世の中の噂

そのほかにも世の中の噂がたくさんあります。

 

よく噛んでしまう時マウスピースは有効か

マウスピースは、付けていればその時は舌を噛まないでしょうが、噛むことの大元原因を取り除くことはできません。

また噛み癖も治りません。

 

 

 

 

舌癌の予防に、と考えるならばもったいないので買わずに他の方法を取りましょう。

 

モンダミンは有効か

口の中を清潔にしておくことは前癌の予防として有効です。口内環境が悪いと癌になりやすいと言えます。

しかし、モンダミンはあくまでうがい用です。舌癌の予防、という意味ではあまり意味はありません。

舌や口の中に傷などあり気になっている場合は、モンダミンではなくイソジンの方が有効です。

 

歯科などでも処方されます。

 

デンタルフロスは有効か

デンタルフロスも口の中を清潔に保つ意味では有効です。しかし、舌癌の予防という意味では直接的な予防ではありません。」

 

ケナログは有効か

ケナログは口内炎の薬です。

 

口の中に傷があったり、口内炎があったりする場合は有効ですが、癌には効きません。

口の中の異常が2~3週間続くようならば、一度専門医に診てもらうことをお勧めします。

 

歯茎ならば歯医者で大丈夫です。

舌や舌の付け根、喉付近の場合は口腔外科が専門です。

迷ったら口腔外科で診てもらいましょう。深刻でない場合は町の病院で口腔外科を持っているところで十分です。

 

まとめ

舌をよく噛むからと言って即舌癌になるわけではありません。

日常的に良く舌を噛むからと言って何%の確率で舌癌になるかと言うデータは存在しません。

 

よく噛む場合は、一度歯科に相談しましょう。

口の中の傷などが心配な場合は口腔外科で診てもらいましょう。

単なる口内炎ならば2~3週間で治ります。

それ以上、不具合が続く場合は一度医者に診てもらう方が安心と言えます。

 

薬で治る舌癌はありません。モンダミンやケナログを使っても当然治りません。

予防と言う意味では口の中を清潔にするようにした方が良いようです。

 

 

 

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