舌癌での入院で退院間際の検査

検査, 舌癌, 診断

長い入院生活を終え、退院の許可が出ました。

約3週間。最後の方は食事も通常食に戻り入院ストレスも軽減されましたが、やっぱり自宅の方が良いです。

退院する前にもう一つ検査があると言われました。

別にお知らせしている、舌癌の検査ではお知らせしていない検査です。

なぜ、舌癌の検査で上がっていない内容の検査がここであるのでしょうか?

そこには意外な理由がありました。

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検査

検査内容と理由

舌癌の退院時の検査とは、「内視鏡検査」です。

内視鏡検査とは、管状のカメラを口か鼻から入れて身体の中を画像で見る検査です。

健康診断の時にも一定の年齢の人になるとある「胃カメラ」と言うやつです。

有線のカメラなので鮮明なカラー映像で確認できます。

 

 

内視鏡検査の必要性ですが、「転移」がないことの確認です。

口は消化器系の一番上と言えます。口⇒咽頭(のど)⇒食道⇒胃⇒十二指腸(入口まで) 辺りまでを内視鏡で見ます。

内視鏡は鼻から入れるものは直径6~7mmくらい。口からのものは直径8~9mmくらいです。

当然細い方が負担は少なく、鼻からの内視鏡検査の方が負担が少ないと言われていますが、私の場合鼻からは嫌だなぁと思っていました。手術中の気道確保用の管すら嫌な私です。手術後には息ができなくて予定よりも早く抜いてもらった程です。

舌癌の手術後の検査なので、喉の検査も含みます。この場合は鼻からではなく、口からの検査でした。

 

同意書にサインをしました。

同意書1  同意書2

 

内視鏡検査

内視鏡検査になりました。「1時間くらいですぐに終わります」と案内されました。

私にとっては人生で初めての内視鏡検査です。

まず、透明のゼリー状の麻酔薬を紙コップにもらいます。それを口に入れ、飲みこまずに喉のあたりで5分間止めておくことからスタートします。これが辛い。当然少し上を向いていますが、時計がない!

何も見ずに5分間を分かる人は、特別な訓練をした人でしょう。

あとどれくらいの時間が必要なのか分からないままに喉にゼリー状の麻酔薬を留めておくのは結構つらいです。

ぜひ、ジュースでやってみて下さい。「あと3分」とか分かるだけでも耐えられるのですが、分からない5分はかなり長いです。

そして、ジュースと違って飲みこんだらダメなのです。飲みこんだらどうなるかなどは説明がありません。

患者にとってはかなり怖いです。もし、医者の方がご覧になっていたらほんの小さなことです。壁に時計を付けるとか、ご自身の腕時計を5分間だけ貸してくれるとか、配慮していたけるとそれだけで大きく違います。

時計

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さて、内視鏡ですが口から入って、喉を通り、食堂を通過して胃に入る。さらに、胃の出口まで行ってそこでカメラの方向を180度近く変えて、胃の出口(十二指腸の入り口)辺りまで画像検査をします。

内蔵は肌色と言うか、ピンクと言うか綺麗な色をしているのですが、癌があるとやっぱり荒れています。赤くなったりしています。これを見逃さない様にするために今回は薬液を噴霧するというのです。

小学生か中学生の頃の理科の実験を思い出してください。酢酸カーミン液で細胞の核を染色する・・・みたいな感じです。

ここで使われるのは酢酸カーミンではないと思いますが、食道中に薬液を噴霧。正常な細胞なら染まります。(同意書にあるメモをみると「ルゴール」と言う薬の様です。)逆に癌細胞がある場合は色が染まらず赤い感じで目視できるようになるのです。(私は後日画像を見せて頂きました)

こうして、数mmしかない小さな癌があったとしても見逃しにくいようにするのです。

 

「食道と胃で染色液の色を変えましょう」なんて気軽に言われたのですが、この染色液がとにかく具合が悪くさせる。

胃の中からこみ上がってくる具合の悪さ。常に「ググググ・・・」っとくる感じです。

常にゲップをしていたい感じ。そして、ゲップをしても何も改善されません。

一人で歩くのもやっと、と言うような具合の悪さ。

後で知るのですが、通常の胃カメラ、内視鏡検査ではこんなには具合が悪くなることはありません。

やはり、この染色用の薬液が具合の悪さの原因だったのだと思います。

 

検査を受けたらすぐには帰れない

この検査が終わったら帰っていい、と案内されていたのですが検査後はすぐには帰れないというのです。

説明を受けていたことと矛盾があると思いましたが、内視鏡検査では緩い麻酔をします。

そのため意識レベルが低いといえます。自動車の運転はもちろんNG。

自動車

 

別の人の運転に乗せてもらったらいいですし、公共の交通機関で帰るのはOKです。

ただし、それでも麻酔がちゃんと覚めるまで、と言うことで1~2時間は安静に、とのこと。

病室に戻り具合の悪さに耐え続けました。

検査前は退院できるということで、手放しで喜んでいたのですがとんだ誤算です。

一人で帰ることは困難なほど具合が悪い。まっすぐ立っていることすら難しいほどです。

案内

「お疲れ様でした」どころの騒ぎではありません。

 

この日嫁は一度迎えに来てくれたのですが、別件であり荷物だけ引き取って帰って聞きました。

あまりに具合が悪い場合はあと1日入院して行ってもいい、と病院から言われましたがとんでもない!

1日でも早く、1分でも早く病院を出たい!

入院患者の気持ちなんてそんなものです。

 

嫁はもう一度来ることは出来ないということで、地下鉄の駅まで約10分の道を20分以上かけ歩き、地下鉄で移動。さらにそこから言えまで3~4kmあるので、そこからタクシーで帰ることにしました。

 

まとめ

舌癌で入院した場合、退院時に消化器系の検査をすることがあります。それは内視鏡検査で、小さながんの転移も見逃さないように薬液で細胞を染色して画像を撮影します。内視鏡検査は麻酔を使うので、検査後1~2時間は安静にする必要がある。

人によってだと思いますが、染色に使う液はとにかく具合が悪くなる。背筋を伸ばすことも難しいほど具合が悪いのでその日の退院は難しいと思われます。

 

 

 

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