「舌癌って舌がどうなることですか?」と質問を頂きました。
確かに。
舌癌になったことが無い方にとっては判断できないでしょうし、
ご自身の舌に何らかの不具合を抱えている時は
自分が舌癌かもしれないと不安になってしまうでしょう。
舌癌と単なる口内炎などの判断基準をお知らせします。
舌のトラブルは意外に多いです。
一番多いのは「口内炎」ではないでしょうか?
口内炎は口の中や舌に小さな傷ができ、
そこに菌が入り炎症を起こすことです。
腫れたり赤くなったりします。
口内炎はご存知のように痛いですよね(^^;
画像で言うとこんな感じです。
舌の側面に白いところができてしまうことがあります。
その場合、白板症かも知れません。
白板症自体はそれほど悪いものではありません。
単に白くなるだけです。
画像で言うとこんな感じです。
中央の白いところが白板症。
もっと広い範囲の場合もあります。
舌の中央とかではあまり起きないようです。
あと、舌の上が時々白くなるコケのようなものではありません。
このコケのようなものは、歯ブラシなどで擦ったら取れると思います。
白板症の白いものは取れません。
痛くもない。特に影響もない。
じゃあ悪くないかと言うと、そうでもないのです。
白板症は発展して行くことがあり、
範囲が広くなっていきます。
その場合、舌癌に発展して行く可能性があるのです。
気になったら病院で診てもらいましょう。
舌癌は画像検索などをすると
恐ろしいものが多いです(汗
舌の半分を取るような舌癌は
かなり進行した舌癌です。
早めの検診で早期発見すれば
舌を取ったりしなくて済みます。
画像ではこんな感じです。
いずれも私の実際の画像です(汗
注目すべきは、痛くないことです。
白板症も舌癌も、口内炎のような痛みがありません。
ズキズキする痛みがないので、
気付いているのに気付かなかったことにして
病院に行かないことがあります。
悪い時には癌化して進行してしまうことがあります。
気付いた時にはステージⅢとか、Ⅳとかに・・・
これは癌の大きさが2センチくらいの時です。
怖いのはリンパ節に転移することです。
この場合、全身に癌細胞が廻るので
肺や肝臓などあらゆるところで癌になる可能性があります。
気になったら気のせいでもいいので
病院で診てもらうようにしましょう。
担当は、口腔外科です。
耳鼻咽喉科と言われている方もいますが、
耳鼻咽喉科はその字の通り
耳と鼻がメインのことが多いです。
口腔外科は少し特殊ですが、
歯医者さんが兼ねていることが多いです。
気になったら歯医者さんに相談してみましょう。