舌癌とスパイスについてよく聞かれます。
具体的には、辛い物を食べていると舌癌になるか、と言うことです。
私は、自分が舌癌であると告知されるまで全く気にせず、好きなものを好きなように食べていました。
自分が舌癌だと分かってからは、当然これ以上悪くならないように本を調べたり、医者に聞いたりしました。
現在、自分が舌癌であるかもしれないと思っている方が気にしていたらお役に立てるかもしれません。
私が調べたことをシェアしたいと思います。
舌癌の原因として挙げられているのは、外的刺激と言われています。
具体的に外的刺激とは、アルコールやタバコ、と並んで香辛料などの刺激物、虫歯や歯並び、入れ歯などの不具合による慢性的な刺激であると言われています。
アルコール、たばこ等のいわゆる嗜好品は、接種のたびに口腔内全域に刺激を与えます。
私が言われたことの一つですが、上皮異形成は前癌病変のひとつです。
細胞の大きさや核の大きさがまちまちになってしまうことを上皮異形成と言います。
前癌病変とは今後癌になるかもしれない病気のことです。
アルコール、たばこは細胞に働きかけるようです。
アルコールやたばこが多い場合は、度重なる刺激と言うことで上皮異形成を起こし、癌化することがありえます。
アルコール、たばこは口腔内のある一部分に作用するわけではありませんので、言うならば口の中全体が同じ環境になります。仮に右側に癌が発生したとしたら、左側も同じ環境ですのでいつ癌化してもおかしくない状態と言えます。
スパイスは、料理に使って食べることがほとんどです。
アルコール、たばこと同様に口の中全体を刺激しますので、あまり頻度が高いとやはり上皮異形成を起こしえます。
ただ、アルコールやたばこと比べスパイスの効いた料理を常習的に食べることはあまりないと言えますので、アルコール、たばこと比べ刺激の回数が多くなることは少ないでしょう。
しかし一方で、食べたら痛くなる程辛いものもあります。
虫歯があったり、歯並びが悪い場合、歯で舌を噛むことがあります。
一度や二度噛んだとしても癌になったりはしませんが、虫歯や歯並びが悪い時は常習的に舌を噛みます。
こうした常習的な刺激も細胞及び、核に悪い影響を与えてしまいます。
合っていない入れ歯の場合も、虫歯、歯並びが悪い時同様に舌を傷つけてしまいます。
上皮異形成とは、文字通り、上皮における異形成です。
医者が描いてくれた絵を見てください。
細胞自体、もしくは、構造に異常が出てくるもので、前癌病変(もうすぐ癌になるかもしれない病気)もしくは良性と悪性の境界病変と言われます。
軽度→中度→重度と段階的に重くなっていきます。
私はメモにあるように中度と最初は言われていました。
異形成の場合は体積が増えていきません。
体積が増えて行く物は、もうほどんど癌なので、境界悪性腫瘍と呼びます。
上皮異形成の場合、正常の細胞よりも寿命が短いです。
癌と言えば正しくない情報に基づいて作り増え続ける細胞なので、体積が増えてい場合は単に見かけ上増えていないだけで細胞の脱落が盛んな場合があります。
経過観察が必要です。定期的に医者に診てもらいましょう。
医者によっては癌化する前に切除するように言われるかもしれません。
私の場合がまさにそうです。「切ってみたら癌があった」と言う状態です。
軽度の場合は、自然治癒の可能性があるようです。
中度以上の場合は切り落としたら、再生した細胞は正常になるということもあり得ます。
一度異形成を起こした場合は、その部位はそういう環境であるとも言えるので、予防的に改善することが好ましいです。
具体的には、たばこを吸っている場合はやめる。飲酒はやめるか控える。
虫歯や歯並び、合っていない入れ歯は治す。
と言うことになります。
ここでは、分かりやすいようにアルコール、たばこ、スパイス、虫歯など3つに分けてお知らせしましたが、人によっては3つとも重複する場合があると思います。
お酒とたばこが大好きで、辛い物が大好き。その上、歯並びが悪く、常習的に舌を噛むような場合。
当然、上皮異形成を起こす確率も高くなりますので、癌化する確率も高くなります。
何事も「ほどほど」が良いと言えると思います。