舌癌の初期症状で味覚障害になるのか?
今回は「舌癌の初期症状で味覚障害になるのか」です。
もし舌癌初期に味覚障害が起きるとしたら、現在ご自身に味覚障害があるかどうかで、舌癌かどうか知る手がかりになりそうです。
私の経験を元にお知らせしたいと思います。
舌癌になると味覚障害が起きると思われる理由
舌癌とは、主に舌の表面にできる腫瘍です。
舌の表面には、「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感知するセンサーがあります。
人間は通常1万個あると言われています。
これはかなり繊細な器官です。味を感じるくらいですからね。
舌癌ができるとこの味蕾が壊れてしまうというのです。
当然味を感じにくくなるのは間違いない問いえます。
これが、「舌癌になると味覚障害になる」と言われている理由です。
私の場合の状態
では、私の場合ですが、舌癌の初期でしたが、味覚障害があったでしょうか?
答えを先にお知らせすると、特にありませんでした。
また、多くの舌癌初期の方に味覚障害は起きないと考えています。
上記でお知らせしたように、味蕾が破壊されてしまったら当然味は感じにくくなるといえます。
しかし、舌癌が起きる可能性が高い部位として、「舌の側面」と言うのがあります。
そのため、舌の多くの部分で味蕾が生きていると思いますので味覚障害は起きにくいと思います。
私の場合は、舌癌の手術として、舌の側面の皮膚を切り取っています。
この部分の皮膚は切り取って、お腹からの皮膚を移植します。(植皮と言います。)
お腹の皮には味蕾はありませんので、この部分では味を感じません。
私自身舌癌の手術後には、味覚障害になったり、味を感じなくなったりするかも、と不安になりました。
実際、医者からは「味を感じる感覚が鈍くなるかもしれません」とか「しびれが残るかもしれません」と言われていました。
ところが、実際手術が終わったら、全然普通です(^^
医者とは、常に最悪の状況を想定してリスクを事前に知らせておく必要があるのでしょう。
私は日々おいしいものを食べることができています。
ラッキーと言えるのかもしれませんが、初期の場合は比較的味覚障害は起きにくいといえます。
しかし、植皮の範囲が広い場合や舌の内部まで癌が進行して舌の半分程度を切り取らないといけなくなった場合は当然味を感じる感覚は鈍くなるといえます。
ちなみに、舌の半分を取るような手術をした場合、腕の手首から肘当たりの適当な大きさを切って舌に移植するようです。
腕では味は感じられませんので、この場合移植した皮膚の方では味は感じられないと思います。
・・・考えただけで恐ろしいですが、実際舌癌になったら嫌だとか、怖いとか言っていられません。
転移したら舌だけでなく全身どこで癌が新たに発生してしまうか分からないからです。
話をまとめると・・・
舌癌は、舌の表面にできることがほとんどなので、味を感じるセンサー「味蕾(みらい)」が破壊されてしまったら味は感じにくくなる。
しかし、舌癌は舌の側面にできることが多いので、それほど影響はないと思われる。
舌癌は初期でも、癌の部位を切り取るのでその部分では味を感じにくくなる。これも舌の側面のことが多いので、影響が無い場合がある。
私の場合は、手術後も特に問題なく味を感じることが出来ているので、絶対に味覚障害が起きるとは限らない。
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