初期の舌癌が再発した予後

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今回は、私が経験した、初期の舌癌が再発した予後についてお知らせします。

私の場合の舌癌は、初期だったので転移は経験がありません。

しかし、舌癌の手術は2度受けています。

そうです。再発と言える状態でした。

 

今回は、その再発についてと、1回目の手術後の経過について、お知らせします。

術後の調子についてを「予後」と言うようです。

 

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わざわざ私の舌癌の様子を公開したり、「予後」なんて医者しか使わないような言葉を使う理由は、お医者さんにも見てほしいと思うからです。

医者にとって手術は仕事です。

ただ、受ける方からしたらかなり深刻なことで、自分ではどうしようもない事なので医者を頼るしかありません。

 

私のような患者がどんなことを考えているのかを、より多くの医者に見てもらって、単なる仕事ではなく誇りをもって医療に取り組んでもらいたいと思っているからです。

 

私の舌癌との付き合いは何だかんだで5年になります。

こちらにこれまでの経緯をお知らせしています。

 

⇒ 私の舌癌の歴史

 

1度目の手術の退院後

1度目の手術を2010年10月12日に受けました。

初期で見つかった舌癌ですが、手術前までは「白板症」「中度上皮異形成」と診断されていました。

 

白板症は、舌の側面などに白いものが出来るというか、付くというか、白くなるというか、そういう病気です。

痛くもかゆくもありません。

画像で言うとこんな感じです。

舌癌患部

 

写真は私の実際の物ですが、写真を紙にプリントアウトしたものを病院からもらったので、画質はあんまり良くないです。

白い部分がうっすらあります。

 

舌癌患部

 

私の場合は、舌の側面だけでなく、下の舌の付け根の部分(口腔底という)も荒れていました。

赤くなっています。

 

もう少し画質が良いものがありました。

患部の写真

 

画像中央が白くなっているのが確認できると思います。

 

白いのは痛くないのですが、赤いのが痛かったです。

常に痛いという訳ではなく、波があるのです。

痛い時もあれば、数週間経過したら少し調子が良かったり。

 

固いもの(例えばから揚げの皮の部分など)を食べた時に、舌の下の部分に触れるとその後しばらくずっと痛い・・・みたいない状態でした。

 

白いところ(白板症)は痛くないのですが、ちょうどその位置に小さな傷がありました。

その傷がいつまでたっても治らないのです。

傷のところの細胞がおかしくなってきていたんですね。

これを「上皮異形成」と言うそうです。

 

手術が終わったら、舌の側面の一部を切り取りました。

切除範囲

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これで舌癌から卒業・・・と思ったのですが、そうでもなかったのです。

 

1度目の手術予後

退院後、定期的に通院して検査を受けます。

 

この検査とは、医者が患部を見て、触って診断します。

私の舌癌の場合は、表面的なものだったので、主に表面の色、状態を見ることになったのだと思います。

触るのはしこりがないか、の確認です。

 

転移したら舌の内部に進んでしまうことがあります。

これがあるのか、ないのかを触って確かめます。

 

 

私自身も鏡を見る機会があると、1日に1回程度は舌を見てしまいます

 

手術はしっかりしてもらったのですが、舌の状態は一進一退と言う感じ。

特別痛い訳ではないけれど、なんでもないこともない状態が続きます。

 

退院後4か月程度で、舌の側面に白い縦線のようなものが浮かび上がるようになりました。

これが以前の治らない傷のように、痛かったり、少し良かったりして不安定でした。

 

「処置」と言うことで、この「白い線」の周囲を部分麻酔で切り取る手術を受けました。

この時もレモンの種大の大きさを切るので、術後が痛かったです。

 

手術は麻酔をしてから受けるので、大丈夫なのですが、麻酔が切れたころが痛いのです。

あとは、手術中に舌が動かないように糸を貫通させてどこかに固定させるのですが、この糸の後がずっと痛かったです。

 

そこから2年半。

2013年7月18日に2度目の手術を受けることになりました。

ここまでの2年半も、痛かったり少し良かったり波がある状態でした。

 

忘れてしまうほど・・・と言うことはなく、やっぱりずっと気になる状態です。

 

再手術をすることになって

手術の内容は1度目とほぼ同じです。

 

1回目の手術で取り残していた、と言うよりは、約2年半でじわじわとまだ癌になったのだと思います。

 

私の口の中で環境は変わっていません。

舌の左側にできた舌癌ですが、口の中は「癌になりやすい環境」であるといえます。

 

外科的に切り取るのは、よい処置だと思いますが、手術後に成長して良く癌まではどうしようもありません。

しかも、月に1度とか2月に1度とかの割合でかなり何度も検査に行っているので、最悪になる前に対応できています。

 

今回もステージ0の状態で切り取ることができました。

そして、2度目の手術後、予後は完全な状態とは言えません。

以前よりは確実に良いのですが、やっぱり状態が良かったり、少し悪かったりします。

 

また3度目の手術をしないといけないのかもしれません。

2度目の手術から約2年と2カ月。

考えてみると前回と似ているスパンです。

 

日々心配しながら過ごす・・・初期の舌癌でも完全に治って、ハイ終わり、と言うのは難しいようです。

来月にはまた検査に行きます。

 

この時に、トリミング手術を申し出ようと思っています。

前回の手術ではお腹の皮を舌に植皮しています。

舌はガタガタになってしまうのです。

現在進行形の白板症

 

この余った部分を切って、綺麗にするのが「トリミング手術」です。

ついでに、今気になっている(前回白い線が浮かび上がった)部分を切り取ってもらって、これも病理検査に出してもらうかと思っています。

そこに癌細胞がないことを祈っていますが・・・

 

 

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