癌の痛みは取ったほうが良いのか
今、小林麻央さんが乳がんであることを受け止めてブログを開設したことが話題になっています。
精神的に元気になられて活躍されることはすごく喜ばしいと思います。
現在私は舌癌で入院中(入院7日目)なので、癌についての報道と言うこともありかなり関心があります。
癌の痛みってどんなものなのか?痛みについてどう思うか?考えてみました。
小林麻央さんの乳がんについて
まずは、小林麻央さんの乳がんについてですが、おそらくステージⅢ~Ⅳと言う状態だろうと思われます。
このブログでは何度か紹介していますが、癌にはステージⅠ~Ⅳがあります。
数字が大きくなるほど深刻になっていきます。
「進行性」とな「命にかかわる」とか言われているので、ステージⅢ以上である確率が高いと思っています。
私の舌癌はステージⅠなので、5年後の生存率は90%以上と言われています。
(交通事故など癌以外で死んでもこの数字にカウントされるので、100%は無理なのです。)
小林麻央さんの場合、ステージⅢ以上だとしたら、以下のような数字となります。
ステージⅢ・・・5年後生存率50~60%
ステージⅣ・・・5年後生存率30%以下(10%程度と言う医者もいます)
私よりも「死」を意識する位置におられると思います。
ざっくり50%の確率しか生きていないと言うことになります。
ただ、癌は以前の様に不治の病ではありません。
早めに見つけて早めに治療を始めることで、この生存率は高くなると言えます。
「自分は大丈夫」みたいな変な逃げが病気を進行させ、結局は自分を苦しめます。
癌の痛みは取ったほうが良いのか
まずは、癌の治療に限らず、多くの外科手術は痛いです。
私の場合も初期の癌ですが、手術には外科的な手術が必要で、舌を切りました。
当然縫います。
ちなみに、切った皮膚が足りないので、お腹から皮を取ってきて舌に移植します。
自分のモノとはいえ、よそから持ってきた皮膚なので、舌に定着するまで押し付ける様に縫い付けて固定しておく必要があります。
術後約1週間たちますが、痛み止めが手放せません。
私の場合、痛み止めは粉状なので水に溶かして飲みます。
6時間おきに飲めばまあ痛いことはありません。
術後すぐは風邪の時の様な頭痛がすごくて痛み止め+水枕で何とかこらえました。
小林麻央さんのように進行した癌の場合、こういった痛さの他に癌特有の痛さがあると言えます。
普通の痛み止めでは追いつかないので、麻薬的なものを使います。
麻薬と言うと違法ではないかと思われるかもしれませんが、医療的にも法律的にもOKのものがあります。
こういったものを使わないと痛いときは何も考えられないです。
私も手術を受けた後、痛くて痛くて何も考えられませんでした。
とにかく、時間が経過して、少しでもなおって、痛みが緩和することをひたすら祈りました。
でも、これも痛みをこらえる必要などなかったのだと思います。
昭和ではないのだから、「我慢が美徳」みたいな時代は終わったと言えます。
少なくとも癌治療に関しては様々な痛み止めがあります。
痛み止めをうまく使いながら、治療に向き合うと言う精神が必要です。
家族の助けは本当に助かる
小林麻央さんには海老蔵さんがおられるように、私にも妻と子供がいます。
たまにお見舞いに来てくれます。
お見舞いなんて大変だし、本当に時間があるときだけでいいよ、と思っていました。
実際来てくれても何もすることができません。
ご飯は食べられないし、おやつもたべられません。
話をするにも舌は固定されたままで満足にしゃべれません。
そんなに何か月も入院するわけではないので、まあいいかと思っていました。
ところが、実際お見舞いに来てくれると本当にうれしいものです。
頑張らなければと思います。
治療にも前向きになって、1日でも早く良くなろうと感じます。
両親ももちろん家族なのですが、妻と子供と言うのは本当に不思議です。
小林麻央さんにも良くなって頂き、世にもっと癌と向き合う人が多くなることを祈ります。
日本人の2人に1人は癌になります。
特別な病気ではないと言うことです。
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