舌癌一度踏みこんだら引き返せない世界
正直に告白します。
自分が舌癌になる前は他人から「癌で手術しました」なんて聞いたら「もうこの人長くない」などと思っていました。
実際自分が癌になったら早期発見と言う物があった。
現代の医学ではどんな癌でも治る訳ではないけれど、一定のところまでは何とかなることもわかった。
でも、一度癌になると戻れなくなることもあります。
それについてお話ししたいと思います。
考えてみると、もう戻れないことはたくさんあります。
それらについてお話しします。
既に癌になってしまった人にも見てほしいですし、出来れば健康で癌になったことが無い方に見てほしいです。
黙られる
自分がそうだったように、「私がんで手術しました。」と言われるとなんて言っていいか分からないので、黙られてしまいます。
自分が癌になる前は同じ反応だったでしょうから十分理解しています。
まあ、言うならば、自分が舌癌になったことで「癌仲間」の話ができるようになりました。
妙な連帯感も沸きますし・・・
久しぶりにあった人などには枕詞的に「身体大丈夫?」と聞かれます。
普段は普通に生活をしているので、何だかガッカリします。
この「ざんねん挨拶」を何とかして欲しい・・・(涙
2度も手術したり、3度目の舌癌発見もされたし、最近では「それもしょうがない」と思うようになりました。
最初の癌から6年くらい経過していますかね。
そんな感じです。
仕事に差し支える
私の場合、3年に1度入院して手術を受けることになってしまっていますが、定期的な手術と言う訳ではないのです。
そのたびに再発しているのです(汗
1度くらいは入院して会社に迷惑をかけるのはしょうがないかな、と思いますが2度3度となると誰も何も言わなくても気にしてしまいます。
実際癌になった人の30%程度の人が退職するそうです。
まあ、私もその一人かもしれません。
転職が難しくなる
ある程度状態が落ち着いたら当然働きます。
仕事ができないほど身体が悪いわけではありません。
基本的にステージⅡくらいまでは手術が終わって退院したら仕事ができます。
しばらく入院生活で体がなまっているでしょうから、いきなりトップギアは難しいでしょうが、1~2週間手加減してもらえればあとは普通通りです。
しかし、会社を辞めてしまうと新しい会社では雇ってもらいにくくなります。
私が雇う方だったら、「癌で手術しました」と言う人は、今後も再発の可能性など当然考えます。
健康面が本当に大丈夫かどうか最低でも確認するでしょう。
まあ、当然です。
就職活動をする癌経験者は面接の時などわざわざ言わないでしょうね。
少なくとも自分では大丈夫だと思っているから働こうと思ったわけで。
しかも、お金を稼がないと生きていけません(汗
再発
全ての癌経験者が思っているに違いありません。
「再発の恐怖」と言うものを。
まさに私がそうですが、一度癌になったということは、遺伝なのか、環境なのか、そんなことは分かりませんが、とにかく「癌になりやすい環境」を持っているのです。
生活を変えてもそうそう劇的には変わりませんよ。
・・・経験上(汗
きちんと手術して、その時ある癌を完全に切除したとしても、「新しく癌が発生する可能性」があるのです。
実際私の場合、2度発見されています。
再発ですね。
定期的に検査を受けているので、かなり早い段階で見つけていますが・・・。
どこかが痛い時必ず思う
健康な人もでも、大きく息を吸ったとき胸が痛かったりしませんか?
あと訳もなく足が痛かったり・・・
風邪って言う訳でもないのに熱が高い日があるとか、風邪でもないのになんか咳が出るとか・・・
年をとってくると割と当たり前だと思います。
なにかしら不調があることが。
でも、一度でも癌になると「これって何らかの癌の影響では!?」なんて考えます。
大げさではなく。
私などまだまだステージⅠくらいなので、深刻ではない方かもしれません。
ステージⅢ以上の場合は転移があることがあります。
冗談抜きで別の部位に癌が発生するのです。
舌癌だったのに、顎の骨に転移とか、肺に転移とか。
肺癌の方など冗談じゃないみたいです。
進行は早く、転移もあり得る。
そりゃあ、不安にもなるでしょう・・・。
癌保険に入れない
お金だけじゃないんだけど、お金の面でサポートしてくれるのがガン保険でしょう。
でも、一度癌になると中々入れません(汗
アフラックなど色々な都合で保険加入者を増やそうとしていますが、一つの基準として「手術後5年間再発がないこと」と言うのがあります。
私の場合、3年ごとに2度も癌が見つかっています(汗
最初の手術から1度もこの条件を満たせていません。
私くらいの症状の場合は、80歳くらいまで生きれるかもしれませんし、急激に進行して数年で死ぬのかもしれません。
それは誰にもわかりません。
ただできることは再発や進行していないか定期的に検査を受けてみてもらうことかもしれません。
その過程で必要ならば手術を受ける。
例え会社を首になったとしても、です。
癌は治る病気になってきたとはいえ、まだまだ色々問題はあるものです。
実際に自分が癌にならないとこう言った問題は見えてこないようです。
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