舌癌の予後について

舌癌で入院したり、手術したり、その後検査に行ったりしていると出てくる特別な言葉があります。

それは「予後(よご)」と言う言葉です。

 

ウィキペディアによると

手術後の患者の状態や、病気・創傷の将来的な状態、特にそれらの状態に関する見込み、を意味する

と書かれています。

 

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医学用語なので、一般で使われることはほどんどないでしょう。

正直私もそれまで全く聞いたことがありませんでした。

 

言葉の意味を確認すると共に、私の状態を例にお知らせしたいと思います。

あなたも舌癌の可能性があったり、既に舌癌を経験されていたら知っていて損はない事だと思います。

 

「予後」と言う言葉について

「予後」とは、先にもお知らせしたように、手術後の患者の状態です。

そして、今後の調子はどうか、ということをまとめて表しています。

 

簡単に言うと「その後どう?」って言うことです。

 

調子がいい時は「予後が良い」とか「予後の見通しが良い」と言います。

 

 

ただし、病気によって予後の指す内容は大きく変わってきます。

同じ言葉なのに違う内容を指すというのは他であまりないかもしれません。

 

例えば、うつ等の「精神疾患」の患者の場合、「予後」の指すものは、「社会復帰できるか」となります。

社会復帰

 

進行性の癌の場合は、「予後」が示す言葉は、「生存しているか」を示します。

あまりにも違う内容を示すので、一応以下のように言葉でも分けられています。

 

生命予後

「生存しているかどうか」だけに着目します。手が動かない、とか、肝臓が機能していない、とか、そこは考えません。

「生きているか」だけを指します。

 

機能予後

こちらは、該当部位の機能があるかどうか、を指します。

人間的に生きていたとしても、肝臓の機能が停止している、とか肺の機能が低下している、などの場合は、「予後が悪い」となります。

 

舌癌の予後

さて、ここで「舌癌の場合」について考えてみます。

舌癌の場合、口腔癌(口の中の癌)の実に60%を占めているといいます。

舌にはリンパ節が多く存在します。

そのため、他の部位と比べると早い段階でリンパ節への転移があります。

 

舌癌患部

 

リンパ節に転移した場合、リンパの流れに乗って癌が全身に転移する可能性があり得ます。

「予後が悪い」とか「予後不良」の状態と言えます。

舌癌の場合、約50%が発見した時には既にリンパ節まで及んでいることがあるといいます。

 

ここで復習します。各ステージと癌の進行具合についてです。

ステージ 状態
 ステージⅠ  癌の大きさは2cm以下。リンパ節への転移はない
 ステージⅡ  癌の大きさは2cm~4cm。リンパ節への転移はない
 ステージⅢ  癌の大きさが4cm以上。もしくは、首やあごなどのリンパ節に3cm以下の転移がある
 ステージⅣ  癌が口の周囲の筋肉や皮膚、上顎にまで広がっている
または、リンパ節へ3~6cmの転移がある(IVa期)癌の腫瘍が口腔内を越えて、頭やのど、頸動脈まで広がっている
またはリンパ節へ6cmを超える転移がある(IVb期)癌が口腔から遠く離れた臓器へ遠隔転移している(IVc期)

 

このように、舌癌の場合、リンパ節への転移があるかどうかで、ステージⅡとステージⅢが分かれています。

ステージⅡの時に手術をして、その後、リンパ節に転移するなどがあった場合、「予後が悪い」と言うことになってしまいます。

 

ちなみに、私の場合は、「ステージ0」だったので、これらの少々画像をお見せすることができません。

今後も撮影の機会がないことを祈っています。

 

舌癌の生存率

「舌癌の予後」を話すときは、「舌癌の生存率」の話が切っても切り離せません。

舌癌の場合、他の部位と比べて目視できる分、癌の早期発見はしやすいと言われています。

 

しかし、実際は早期発見できるのは全体の20%程度なのです。

多くの人は舌癌の経験はない訳ですから、口の中に何か違和感を感じてもそのままにしていたり、歯槽膿漏などのほかの病気だと勝手に判断して放置して悪化させてしまうことが理由として挙げられます。

 

だから、私はそういったことが少しでも減るように私の舌癌の患部画像などを公開して検査して頂こうとしている訳です。

 

日本人の半分は死ぬまでに癌になります。50%ですね。かなりの確率と言えます。

癌で亡くなる方は、日本人全体の1/3程です

これもかなりの確率と言えます。

 

この1/3の中で、口腔癌の割合は2~3%程度です。

そのうち、60%が舌癌です。

数字が多く出てきたので、よく分かりませんよね。

 

日本人が分かりやすいように1億2000万人いるとします。

このうち1/2の人が癌になります。6000万人が死ぬまでには癌を経験します。

このうち3%が口腔癌、口の中の癌になります。180万人が口腔癌になる計算です。

この中で、60%の人が舌癌になります。108万人が舌癌になる計算です。

 

もちろん、軽度の人もいるでしょう。

亡くなる方もおられるでしょう。程度は色々だけど、1億2000万人中108万人が舌癌になります。

数字にしたら、日本の全国民の0.9%ですが、それでも108万人にもなってしまうのです。

 

舌癌は舌の一部、または全部を切除することになります。

私の場合は、ステージ0でしたが、縁部と言って側面の皮膚を切り取ることになりました。

切除範囲

 

もっと進むと味覚障害などにもなりますし、舌がないと普通に言葉を発することができなくなってしまいます。

できるだけ早く発見して、治療を開始するのが重要なので、今ご自身の舌に何らかの不具合を感じておられる場合は、すぐに検査を受けられることをお勧めします。

 

 

 

 

 

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