舌癌で入院すると必ず行われること

手術, 療養, 舌癌, 麻酔

今回は、舌癌(に限らないかもしれませんが)で入院したら必ず行われることをお知らせします。

これから入院される方も先に知っておくとこのブログがお役に立てるかもしれません

 

 

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「入院手続き」の一つとして、以下は行われます。

担当の先生と私、私の家族で治療をする場所とは別の個室で話を聞きました。

その時に見せられる物は2つです。

1つづつお知らせして行きます。

入院診療計画書について

「入院診療計画書」は病院によって名称が違うかもしれません。

「入院診療計画書」と言う言葉は存在するのですが、患者さんに分かりやすいように「入院計画書」などになっている場合があります。

つまりこれは、入院してどのように治療を進めて行きますよ、という事を書いたものです。

 

入院診療計画書

 

内容を見てみましょう。

病棟(病室)

入院する病室が何号室か。

初めての入院なので、これについて私は何の先入観もありません。

1回目は入院費が安い6人部屋を希望しました。

ここに記載してある202号室とは6人部屋のことの様です。

 

病名

左側絶縁部~口底部粘膜上皮異形成

 

この時点では「舌癌」とはかかれていません。

事前に1度生体検査をして、舌の一部を切り取り(レモンの種大の大きさ)病理検査をしています。そこでも癌細胞はまだ出ていなかったので、癌と言う言葉は入っていないようです。

 

治療計画

どんな治療法をするのか、とどれくらいの期間の入院になるのかが書かれています。

当初の計画では私はお腹の皮膚を(確か10cm×5cmくらい)切り取って、舌の切り取った部分に植皮する予定にしていました。

 

手術当日はほんの少しだけ状態が改善していたので、植皮は必要なかったようです。

舌から切り取った皮膚分は人工皮膚で対応できた様でした。

(2回目の手術では植皮をすることになりました。)

 

手術内容及び日程

手術の内容と手術予定日が記載されています。

ここでは、「左側舌縁~口底部 白板症切除 腹部からの植皮」となっています。

手術の予定日は10月12日。予定通りに結構されました。

 

この計画書は担当の先生(主治医)、私、妻、担当の看護師さんが署名をして控えをもらいます。

今の病院は何か起きた時などすぐに訴えられてしまいます。

だから、事前に双方で情報を交換して意思確認をしておくということでしょう。

 

 

もう一つの書類はこちらです。

麻酔同意書

手術には全身麻酔を使います。

病状によっては部分麻酔で意識がある場合もあるかもしれません。

でも、私の場合は舌の表面を切り取ってそこに人工皮膚を移植する手術です。

全身麻酔でした。当然術中に意識はありません。

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麻酔同意書1 麻酔同意書2

 

麻酔の危険性を説明してあります。

では、どのような危険性があるのでしょうか?

 

歯の破損

手術中は患者は呼吸も出来ないほど深い眠りに入ります。

そのため、酸素供給のためと胃の中に入ってしまった血などを吸いだすためと2本の管が喉を通ります。

この管を入れるときに上手じゃない医者がやると歯が折れるそうです。

専用の器具を使うからだとか。

これは救急車などで運ばれるときも喉に入れるとき起こりえると聞いたことがあります。

私の場合は、特に歯に問題はありませんでした。

 

 

声のかすれ、喉の痛み

先ほどの入れた管は当然喉を通ります。その時に喉に当たると声がかすれたり、喉が痛くなったりするということがあるそうです。

これは一時的なものなので、通常長引かないそうです。

 

 

アレルギー

金属アレルギーなどある場合は、症状が出るかもしれませんね。

起こりえる可能性をできるだけ多く書いてあるようです。

私は幸い特にアレルギーらしいアレルギーがありません。

 

ここら辺は、可能性としてあるものを全て書いてあるようなのでまあ、読み飛ばしてもいいと思っています。

ここには記載がありませんが、全身麻酔はとてもレアなケースですが、寝たらそのまま意識が戻らないこともあるのだとか。

 

麻酔で目が覚めないのは1万例に1件程度とのこと。

数字にすると0.01%となります。

これが高いのか低いのかですが、各県の交通事故発生率と比較してみます。

麻酔で目覚めない確率

 

全国で一番交通事故の発生率が高いのが、香川県だそうで、1.177%。

一番低いのは、島根県で0.308%と言うことだそうです。

これと比較しても2桁以上低いので、かなり稀だと言えます。

 

「可能性はないことはない」程度だと思っていいでしょうね。

ちなみに、私はちゃんと目が覚めました(^^

 

 

まとめ

これらの説明は、30分くらいかけてゆっくり丁寧に説明を受けました。

ここは医者としては時間を端折りたいところでしょうが、患者としては医者からしっかり情報をもらえる数少ないチャンスです。

しっかり説明してもらえることで、分からないなりに手術について理解しますし、何より医者に対しての信頼感が高まります。

我々患者としては、分からないことは分からないままにしないで、どんどん質問したらいいと思います。

 

事前説明は仕事などで忙しいかもしれませんが、時間を取って受けるべきだと思いました。

福岡歯科大の場合は、入院手続きの日に行ったので、否応なく本人出席です。

家族にも説明してもらったので、家族も安心したところがあると思います。

 

 

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Posted by okuno