舌癌の症状と判断方法
舌癌かなと思うことは少ないかもしれません。それは舌癌と言う物が一般的に情報が少なく、いたずらに不安になっているからです。ここでは、舌癌の症状を進行具合に合わせてお知らせします。
舌癌は、その字の通り舌の癌です。口腔癌(口の中の癌)の30~60%だと言われています。舌癌は口腔癌の中で最も発生確率が高いです。それ以外の口腔癌はのどや食道など消化器系が含まれます。その一番入り口の癌が舌癌となります。舌癌の多くは舌の側面にできます。
舌癌初期
初期の状態
胃癌など内蔵の癌と比べ目視が出来る範囲での癌なので早期発見がしやすいと言われています。通常痛さを感じるので放置されることは少ないですが、私のように病院にかからず長期間放置することがあり、その時病状が進行してしまう場合があります。
自覚症状がない場合は、進行しがちなのでたまには自分の舌をチェックすることをお勧めします。
初期の発見方法
舌癌は初期から末期まで目視がまず第一に有効です。見た目に赤くなっている場合や白くなっている場合があります。2週間以上口の中の異常がある場合は、口腔外科(こうくげか)で見てもらうようにしましょう。
※口の中のことですが、舌の担当は歯医者ではありません。
舌の付け根を口腔底(こうくうてい)と言いますが、ここも赤くなっていたり、白くなっていたりすることがあります。
それも目視でチェックします。
そのほか、レモンや醤油、スパイスなどの刺激物が染みる場合があります。口内炎の時も同様の症状になるのでご経験があるかもしれませんので理解しやすいと思います。
あとは、指で触って確かめます。舌の表面や比較的浅いところに「しこり」がないか確認します。目視と並んで舌癌の検査に有効な手段です。舌を噛んでしまった時など一時的に舌に傷ができ、固くなってしまうことがありますが、それは舌癌ではありません。2~3週間以内に治れば単なるケガですが、それ以降も治らない場合は口腔外科で診てもらいましょう。
この状態で舌癌だったとしても「ステージ0」だといえます。
リンパ節の転移がなく、癌の大きさが2cm未満の状態までは「ステージⅠ」です。
癌の大きさが2cmを超え、4cm未満の状態で「ステージⅡ」となります。
舌癌中期
中期の状態
舌癌の中期は、癌の大きさが4cm程度ある状態です。
中期になると、ある程度の大きさであることとリンパ節への転移が起きます。
リンパ節に転移があると、リンパの流れの沿って他に癌が転移する可能性があります。
中期の発見方法
口の中で4cmのしこりがあればだいたいの場合自覚症状がないことはないと思います。
舌に傷のようなものがあれば、いつまでも傷がくっつかず痛い場合があります。
痛さ以外に見た目に赤くなっていたり、白くなっていたりします。見て異常があったり、触ってしこりがあれば口腔外科へ。
この時点で「ステージⅢ」となっています。
舌癌末期
末期の状態
末期になると、癌の大きさは6cm未満で「ステージⅣA」。リンパ節への転移があり、癌の範囲も舌だけでなく舌の筋肉、あごの骨、顔の皮膚まで広がってきます。
6cmを超え、あごの骨の外側にまで成長し、動脈にまで達したら「ステージⅣB」です。
遠くの臓器にまで転移した場合、「ステージⅣC」となります。
本当の意味での「末期」とは「ステージⅣC」と言えるかもしれませんが、リンパ節まで広がった時点で癌は転移の可能性が出てきます。手術で癌を切除した場合も、時間経過とともに舌、および他の部位で癌が再発する可能性があります。
まとめ
舌癌は、馴染みがない分素人には単なる傷か、舌癌か分からない場合があります。
2~3週間しても治らない場合は、舌癌も含めて口の中に何かしらの不具合があるといえます。
調べる方法としては、鏡で自分の舌を見ることが有効です。舌癌は舌の縁部(側面)にできることが多いのでこの位置に不具合を抱えていればご注意を。
傷やしこりだけでなく、赤かったり、白かったり、で荒れていることもあるので「通常と違い状態」に気付いたら口腔外科に行き、診てもらうのが間違いないと言えます。
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